人生の中の陰陽

2週間後に二宮へ引っ越すにあたり

荷物の整理を少しずつ進めているわけですが

その中で、毎年書き溜めている手帳が十数年分まとめてでてきました

十数年前と言えば、わたしは30代半ば

0歳児を保育園に預け、とある企業で看護師として毎日を過ごしていた頃です

日ごとに仕切られた手帳の中の過去の日常

「これしか時間がないのにランチの予定入れちゃうんだ」

「この予定のあとに、この予定を入れちゃうんだ」

「毎日何かしらの予定が入ってる」

「睡眠時間、短い…」

こんな予定の組み方、今なら絶対にしないというラインナップがずらり

まさに人生の中の陽の時間

でもね、ですよ

この毎日が今のわたしをつくったかと思うと

愛おしく、かけがえのない時間たち

忙しくも一生懸命に「生きた」紛れもない証

そして同時に思うのは

あの時のようには「生きられない」ということ

体力的なこともあるし、気力も然り

どんな風にも捉えられますが

個人的に、40歳を境に人生の陰の時間がはじまったと感じています

老眼が進み、インプットがスムーズにいかず、意味不明な体調の不安定さ…

数えればいくつもでてきます

十数年前はできたのにな…ってがっかりする気持ちも否めません

じゃあ、もっと気合を入れて

以前のようなパフォーマンスが出せるようになるまで頑張ればいいのでしょうか

それは、よい意味であきらめました

「前向きに」という言葉は意識して使わないようにすることがあります

状況がきつければきついほど、です

ぱたんと倒れないように、その場に踏ん張っているだけで精一杯なのに

それ以上の前向き行動は、もう苦しいのです

自分を否定しているようで、自分がかわいそうだなって思うのです

陰陽の世界では

陽が良くて陰がそうではないというわけではありません

どちらもなくてはならず

どちらか一方だけでは決して存在できない

人生80年の陰陽

一年の中の陰陽

一日の中の陰陽

それぞれの性質に合わせて動きを整えられたら

ものごとがもっとスムーズに進みます

果たして今、自分はどんな時なのか

自然の流れはどう動いている時なのか

流れに身を委ねて

でも意思をもって

次の道を選択できたら、より良い毎日になる

過去が今の自分を作り上げて

今が未来を作り上げてゆくのですから

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