ラブ・シード　相思相愛のシンボル

10月上旬に校外学習で Singapore Zoo へ行った娘

帰りのスクールバスを降りるや否や

ぎゅっと握った手を開いて

赤くて艶々のそれをみせてくれました

「100個集めると幸せになるんだよ！でもひとつしかみつけられなかった」

こどもが好きそうなジンクスも持つこの実に

娘以上に興味深々になったわたし

植物好きスイッチオンです笑

学名 Adenanthera pavonina

スリランカやインド、東南アジアが原産

シンガポールでは Saga とか Saga Tree と呼ばれています

英名は Red Sandalwood、和名は ナンバンアカアズキ

日本だと沖縄あたりでみることがことができるとかなんとか…

インドでは病気の治療に木部や葉、実（種子）が使われてきました

葉は煎じたものをリウマチや痛風の治療に使い

木部は強壮剤を作るために使われたり

実は粉末にしてさらにペースト状にしたものを頭痛やリウマチの治療に使うとのこと

サガの花

ねこじゃらし系の可憐な花です

実はさやに包まれています

真っ赤な艶のある実はメディカル以外でも用途があり

耳飾りなどの装飾品に加工されたり

実の重量がほぼ均一で、109個で約1オンス（28.35ｇ）という特徴から

何千年ものあいだ、アジアの金細工師はサガの実を使って

宝石、金、銀、真珠、ダイヤモンドの重さを量っていました

この実そのものが

宝石のように美しいですけれどね

シンガポールでは

動物園のほか、ボタニックガーデンや日本人会の近くなどでみつけることができますよ

ハートの形に似ていて

ラブ・シード（愛の実）の愛称を持つサガの実

家族総出で探すこと1日

やっと100個集めました

さて、娘はなにを願うのか…